有機フッ素化合物(PFAS)学習会を開催しました
座間市には豊富な地下水があり、水道水の85%は市内で汲み上げた地下水を使用しています。
しかし、水源井戸の一つから有機フッ素化合物PFOS・PFOAが検出されており、市は昨年10月から該当井戸の取水を止め、その分を県水でまかなっています。市HPには掲載されていることですが、多くの市民はその事実を知りません。
有機フッ素化合物の何が問題なのか、どう考え、向き合っていったらいいのか。それらを探るべく、3月12日、NPO法人ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議の植田さんを講師に迎え、学習会を開催しました。会場とオンラインどちらでも参加可能とし、市内外から約30名の参加がありました。
学習会の内容は、PFASとは、というお話から、使われている製品と見分け方、沖縄・東京都多摩地区・大阪・アメリカなどでの事例、また座間での事例など、多岐にわたりそれぞれ詳しく教えていただき、とても2時間では足りないくらいでしたが参加者の方からは「知ることができてよかった」と言っていただけました。
私が特に印象的だったのは、汚染が発覚した各地で子育て中のママたちが立ち上がり、より厳しい基準にすることや工場からの排出を止めることなどを求めた運動が起こっていることです。
PFAS問題に関しては私も一般質問などでも取り上げましたが、原因究明については難しい、市の権限で工場排水の検査をすることはできないなどと言われ、健康調査については質問すらさせてもらえませんでした。
しかし今回の植田さんのお話を聞き、市民の健康を守っていけるのは市民自身なのだと改めて思い、調査研究・啓発活動など、市を動かすために、できることを皆さんとやっていきたいと考えます。
今回、植田さんには打合せでも座間においでいただき、座間・相模原の実際にPFOS・PFOAが検出された現場を見て回り、地図にまとめていただいたりと、準備に多くの時間を割いていただきました。本当にありがとうございました。