外国籍児童・生徒の可能性を広げるための支援を

私が参加している週1回の学習支援には、最近、外国籍の子どもが増えてきています。2019年、外国籍の友人のお子さんが小学校に入学するタイミングで始めた学習支援で、現在は国籍問わず10名以上の小中学生が来てくれています。外国籍の子の中には日本語をうまく話せない子もいます。しかし日本語が話せないだけで、すべての子が輝く可能性を持っています。

これまでに関わったことのある外国籍児童が特別支援学級にうつったと聞いて驚き、実態について市に聞きました。以下、まちレポ104号みさレポートに載せた内容です。

2021年5月、大手新聞社の1面に外国籍児童は支援級が受け皿になっているとの記事が載り、全国で大きな反響がありました。記事によると、外国にルーツがある子どもは全小中学生の2倍の割合で支援級に在籍しているという調査結果でした。座間市の現状を3月議会で問うたところ、特別支援学級に在籍する日本国籍の児童・生徒の割合は、日本国籍の全児童・生徒のうち約2.8%であるのに対し、外国籍児童・生徒の割合は、外国籍の全児童・生徒のうち約5.7%であることが明らかになりました。その半数以上は自閉症・情緒障がい学級に在籍しているということです。支援級在籍に至るまでの過程では、医師の診断を受けたり、校内及び市の教育支援委員会で審議を受けたりした上での決定であり、日本語が話せないという理由だけで在籍している児童・生徒はいないと市は説明します。しかし、十分に納得できない保護者の声も聞いています。確かに、支援級では手厚くみてもらえるという側面もあります。しかし、子どもの可能性を広げるためにどうすればいいかを真剣に考え寄り添ったサポートをしていく学校であってほしいと考えます。