ナラ枯れについて

最近調査しているナラ枯れについて。

2017年頃より神奈川県内では樹木の感染病であるナラ枯れが問題となっていますが、昨夏より県央地区で被害が急拡大しています。ナラ枯れは、ナラ菌を媒介する害虫がブナ科の広葉樹に入り込み、樹木が水を吸い上げる力を弱め、枯死させてしまいます。座間市内の公園においても調査が行われ、歩道沿いや広場に面した倒木の危険のある木から順次、伐採・燻蒸をしています。伐採処置には1本につき数十万円かかると言われており、より経費のかからない薬剤等を使用した早めの処置が求められます。また、市民の所有地にある木にも被害は及んでいますが、民有林に対しての補助金は出ません。処置をしないと1年後には10倍に被害が拡大すると言われており、倒木による事故を防ぐためにも市民への周知と支援が必要と考えます。

 

ナラ枯れに関し、市民も動いています。市民活動団体「座間安心・安全推進会」は、いち早く地主に対し講習会を開き、ナラ枯れへの対策方法を伝えたり実際に民有林の処置を行ったりしています。より多くの市民への周知が必要との同会の提案により、県と市、同会の三者の共催で講習会の開催が決まりました。

講習会:3月4日14時~1時間程度  芹沢公園管理棟にて

同会は、より地主が対処しやすくなるよう、補助金や器材・薬剤の貸与などの支援も市に求めています。

民有林への支援として、箱根町では薬剤と器材の貸与をしています。また、お隣の静岡県御殿場市では、民有林の処置に対する補助金も出しています。自治体によっては、業者に講習を行い、講習を受けた民間業者を市民に紹介したり、市職員向けの講習をしているところもあります。

講習を通し、安全を自分たちで守っていくという「目」を育てたいと、安全・安心推進会の代表の小林さんはおっしゃっていました。市民の目と市の支援、両方がうまくかみ合っていくよう、座間市民ネットとしても働きかけていきたいと考えます。